高校生の勉強法 〜英検2級〜
英検とは
英検は、正式名称を「実⽤英語技能検定」といいます。⽇本英語検定協会が主催し、⽂部科学省が後援しています。年間の総志願者数が420万⼈を超える国内最⼤級の英語資格試験です。多岐にわたる分野の英語⼒を測定できるよう設計されており、⼩学⽣から社会⼈まで幅広い層が受験しています。
1級〜3級は、4技能(リーディング・ライティング・リスニング・スピーキング)を測定します。4級・5級は、リーディング・リスニングの2技能のみを測定します。試験後に送付される成績表には、合否判定だけでなく、外国語運⽤能⼒の国際評価基準であるCEFRに対応した英検CSEスコアも表示されています。
大学受験で英検は使えるの?
大学受験では英語試験の代わりに英検が使えるケースがあり、保有することで受験時に優遇される大学は多く存在します。ただし、大学受験で英検を利用するための条件は大学や学部により異なり、すべての受験方法で有用なわけではありません。
何級から大学受験で使える?
英検2級以上を取っておくと大学入試において有利です。大学受験で約200程度の大学において英語試験免除もしくは英語試験への加点の条件を、英検利用を通して得ることが可能です。 英検2級は海外留学をするための目安と定められることもあり、高校卒業レベルの英語力が目安となっています。そういった点で実用的な英語力を示す英検2級は、大学受験で優遇を受けられる可能性のある資格となっています。多くのケースでは英検は2級以上から高く評価されます。私立大学のみならず、国公立大学でも英検2級を利用して受験できるケースがあるため、事前の情報収集が重要です。
英検2級を大学受験で活用する方法
①出願資格
大学受験において、英検は出願条件をクリアするために利用できます。総合型選抜や学校推薦型選抜による受験では、英検2級が出願の条件に定められている場合があるためです。学力試験を実施しない受験形式では、基礎的な学力を示すために資格の保有が求められます。英検2級は多くの大学で評価されるレベルですが、大学や学部によってはより高い級が求められるケースもあるので注意が必要です。
②加点
大学受験で英検を加点に利用できる場合があります。英検を保有していることで基礎的な英語力があることを示せ、テスト結果にプラスアルファが与えられるケースです。加点制度が設けられている場合、レベルに応じて加点数が変動する可能性があります。
③得点換算
英検を利用して、大学入試科目である「英語」を共通テストや個別試験の基準で換算することができる場合があります。一般的な例は、一定の英検資格の保有で試験が免除される制度や、受験したテストの点数と比べて高い方を利用できる制度です。たとえば、100点満点の個別試験を受験するとします。英検2級が75点相当と換算され、個別試験当日の結果が70点しか取れなかった場合、受験では75点が評価対象となる仕組みです。英検を取得して提出しておくことで、最低点が補償されるメリットがあります。
④判定優遇
英検の保有により、大学受験の合否判定で優遇される可能性があります。とくに総合型選抜や学校推薦型選抜などの推薦入試においては、英検を保有している受験者が未保有の受験者より高く評価される可能性があるためです。数値化された判断材料が少ない受験形式では、明確な資格を保有していることで学力を示すことができます。英検保有はライバルに対して自分を差別化できる要素の1つです。
大学受験で優遇されるのは英検2級以上
多くの場合、大学受験で優遇が受けられるのは2級以上です。2級合格ではなく点数を基準に評価を決めている大学も多いため、不合格でも高得点であればスコアを活かせる可能性があります。複数の志望校の傾向に合わせて勉強するよりは、英検にしぼって高得点を狙った方が効率的な面もあります。英検2級は「高校卒業程度」と定められており、5000語程度の語彙力の習得や複雑な文法や構文の理解も必要です。過去問を何度も解きながら傾向を踏まえた勉強をすることが不可欠になります。
高校2年生までに英検2級を取ろう!
あけぼの学習センター(東進衛星予備校宇佐校/東進中学NET宇佐校)では、小学校卒業時に英検3級(中学卒業レベル)、高校1年生は英検準2級(共通テストレベル)、高校2年生は英検2級(高校卒業レベル)を取得目標にしています。どの級においても対策をきちんと行っていくので、目標習得率は高くなっています。
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